あいとうエコプラザ菜の花館外観
講義風景
BDF製造過程
BDF製造機

あいとうエコプラザ菜の花館
(滋賀県東近江市妹町・旧愛知郡愛東町内)
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11:00〜12:00品質管理室 
講師:市生活環境課 田中和則氏 

●旧愛知郡愛東町の特徴
H17.2.11八日市市、神崎郡永源寺町・五個荘町、愛知郡愛東町・湖東町が合併、東近江市へ。人口については転入者はない。

●農業の現状
ナシ・ぶどう・メロン・イチゴは滋賀県随一で、品評会で1〜10位は愛東町でいつも独占していたほどレベル高い。
平成7年から道の駅あいとうマーガレットステーションで販売、9割は農家の手取りとなる。年間4億5千万円の売上、関西でトップクラス、道の駅として異例。

●環境問題
1 せっけんについて
琵琶湖の赤潮は、合成洗剤のリン酸が原因
県民7割参加の合成洗剤を使わない「粉せっけん運動」に発展
 →富栄養化防止(県)条例「通称・せっけん条例」制定
S56消費生活学習グループの運動「上流が行なわないと下流は従わない」
2 ゴミ・環境問題意識
S60旧愛知郡の不燃ゴミ埋立処分場が満杯となり、ゴミ問題の熱が上がる
旧愛東町では、自治会単位で住民が、資源ゴミをエコプラザへ持ち込む
☆「ゴミのでない町」全国トップクラス
生ゴミは、住民の8割は出さない(7割は農地へ還元、3割はコンポストへ)
◎合併を機に東近江市全体で広めたかったができなかった
 理由:旧愛東町住民は皆軽トラックを持っていたからできた
    防火上の問題

●廃食油のリサイクル
廃食油の回収でリサイクル粉せっけんを製造するが、昭和の終わりごろは油も粉せっけんもだぶつき、たまる一方となる。

●BDF(バイオディーゼルフュエル)
東京下町の工場が同様の処理を行ないディーゼル油を製造するのがTVで紹介され注目されるようになり、本施設でも試みることとなりH8.3成功。

○ディーゼル油と混ぜると、混合した全量に課税される(つまり一部は二重課税)。100%BDFなら非課税
○1200㍑/年でき、コミュニティバス、公用車、トラクターなどに使用
○回収費用は、住民が集めるので無料
○中間生産物の処理:
・グリセリン:化粧品の原料
 最近は運動が全国化したのと、品質が一定しないのでやめている
 家畜ふん尿へグリセリンを混ぜると発酵が進むことがわかりそちらへ
・アルカリ水:薬品処理してせっけん化、焼却ゴミへ
○BDF特徴:
 農機具エンジンの送油ホースゴムは劣化しやすいのでメッシュへ替える
 黒煙が出ない、白煙が出る
 天ぷら・焼肉のにおい
○業者が利用してイメージアップのため売ってほしいとのことであるが、それほど量はない。それより住民へ還元している

●菜の花プロジェクト
○菜の花生産量:
 3位滋賀県50ha、うち旧愛東町12ha
 ※参考 1位北海道 2位青森県(以上、ジャガイモの裏作)
○菜の花の特徴:
 麦と同じ作付け期で、転作作物となり得る
 麦と同じ収入であれば広まるであろう→5万円/10aに達しない分は県が補助金を補てん
○補助金:
 国・県とも大幅削減傾向
 次年度は菜種の補助は、県は東近江市のみ対象の方針
 国も名が変わり(転作制度の変更?)将来は受けられるかどうか不明
 ◎プロジェクトなしの旧愛東町は考えられない
  プロジェクト存亡の危機

●その他
 エコプラザ館内は、環境に配慮されて暖房を控えている

市民農園区域
ログハウス付き貸農園
各ハウス前に20坪の農園
講義風景

小杉農園
(東近江市五個荘竜王町・旧神崎郡五個荘町内)
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14:00〜15:30ロッジ事務室
講師:代表取締役社長 小杉長男氏 

●講師紹介
 JA勤務20年、38才で退職。
 農協でこのような事業をしたかったが、辞めて個人で開始。
●事業
 市民リフレッシュ対策事業(旧厚生省)
 国(半分)と県と町あわせて60%補助
●ロッジ
 宿泊は不可、基本的に休けいのみ
 クーラー付(社長が事業とは別に後付け)
●コメント
 たくさんの農地のあるこの五個荘町で普通の市民菜園の開園は疑問が残るところ
 小さくとも建物付というのがウケがよい
 地味なものでも地域の資源に何があるか考え、掘り起こし、活用・集積すべし
 四日市市には大きなニーズがあるに違いない

所感

 エコプラザ菜の花館では、環境先進県である滋賀県を代表する取組みを行なっており、その内容は素晴らしいものであった。住民が館へ資源ゴミを持参するという地域ぐるみのリサイクルシステムは、複数セクションが協力して成功しているといえる。旧愛東町という小さな自治体故に可能であるかもしれないが、地域を限定して、その特性に合わせて応用すれば実施可能ではないか。

 小杉農園では、講義をしていただいた社長の独特の着眼点、発想には大変驚かされた。また用地の確保、運営、施設の整備等、事業はすべて商売であることを前提に、常に利用者の方を見ながら行われている。

 今回の視察では農業部門内外の方に参加していただいたが、メンバーがこれを参考として何かアクションをおこしていただけるよう、仕掛けをしていきたい。